イカを囲んで宴

  • イカの解剖を行いました。スルメイカを3はい用意し、様々な器官をていねいに切り分けて確認し、解剖後に外套膜と足を調理室で焼いて食べました。大量にあったので、通りがかった人たちに声をかけてみんなで食べることにしました。調理から後片付けまで、みんなで協力して、おいしく味わうことができました!輪が広がるのって楽しいねぇ。
  • 解剖手順
    1. まず、全体を見渡す。
    2. ひっくり返して、目と目の間にある漏斗(ろうと)を確認する。漏斗は口ではなく、そこから吸い込んだ海水をはき出す勢いで泳ぐためのもので、墨もここからはく。
    3. ハサミで外套膜のみを下から三角のてっぺんまで切り開いていく。
    4. 外套膜の下の方にボタンがあるので、開け閉めしてみる。
    5. 外套膜をはがす。
    6. 内臓の場所をそれぞれ確認する。(エラ・エラ心臓・胃・生殖巣・肝臓)
    7. 足をすべて切り取って並べる。長いのが2本と短いのが8本ある。角質冠とよばれるギザギザのかみつく吸盤がある。
    8. 円形状に生えている足の真ん中に口があるので、ピンセットで取り出す。すると、黒いクチバシ(カラストンビという)が2つあらわれる。
    9. クチバシを取り除いた口からスポイトで墨汁を流し込む。すると、消化管に沿って黒い道筋がつくので、食べた物の通り道がわかる。
    10. てっぺんにある胃に墨汁がたまるので、ハサミで切り開く。すると、胃の中からイカの食べたエサが出てくるので、指先で触って確認する。カニやエビの殻が細かくなったもののザラザラしている感触がある。
    11. 目の中の水晶体を取り、新聞紙の上に置き、文字を拡大させてみる。
    12. 目を取った後、目の奥に見える白い脳を確認する。
    13. 胴体に張り付いている銀色に光る墨袋をはがし、ハサミで切り、イカ墨を指につけて、新聞紙に習字をしてみる。
    14. 肝臓をハサミで切り、匂ってみる。イカの塩辛のにおいがすることを確認。
  • 調理手順
    1. 外套膜とゲソをハサミで細かく切る。
    2. 油をひいたフライパンでイカを炒める。
    3. シイタケも少し入れて一緒に炒める。
    4. 塩コショウとその他調味料を適当に入れて味を調節する。
    5. 少しだけバターを入れる。
    6. 火が通ったらできあがり。



全体像



外套膜を開くと中には内臓が詰まっています。
外套膜の内側両サイドにエラがついています。



水晶体を切り取る作業は少し勇気がいります。



イカ墨で習字。
真っ黒ではなくセピア色しています。



みんなでにぎやかに楽しく調理中!



イカ焼き完成!!
どう?おいしそうでしょ?