今日は、みんなが楽しみにしている「イカの解剖」を行いました。
11月13日(日)に五月山児童文化センターで行われる科学教室で「イカの解剖」を行うので、そのための予備実験です。
今年はスルメイカが不漁で、あまり出回ってはいないのですが、生イカ4杯を解剖しました。
まずは解剖するための準備です。
生臭さが残らないように、イカを入れる容器にラップを貼ります。
イカがはみ出て汚れないように、机には新聞紙をしいて、その上にイカを入れる容器を置きます。
今回は、大きなはさみと小さなはさみ、ピンセットを使います。
いざ、入刀!!
ろうとのある方から大きなはさみで切り開きます。
銀色にみえる大きな部分が肝臓です。
上下に見える白いひだ状のものがエラです。
外套膜(普段食べる部分)と内臓をきれいに切り離します。
今回観察したい内臓のみトレイに残します。
外套膜の中心に透明で固い骨のようなものが!!
実は、イカは貝類の仲間なのです。この透明な板は、貝殻の名残だと言われています。
この事実に、部員もびっくり!!
エラに過酸化水素水をかけて、血液の色を観察しました。
酸素が発生しすぎてわかりにくいですが、エラが青色に染まっています。
過酸化水素水から酸素が供給されると、イカの血液に含まれている銅と反応し、血液が青色になります。
次に胃の中を見てみましょう。
胃がパンパンなので、エサをいっぱい食べていたことがわかります。
イカの口の観察をした後、消化管の観察をしました。
イカの口から醤油を注ぎ、胃や腸の観察を行いました。胃に醤油が溜まっているのがわかります。
イカと言えば、イカ墨!!
墨袋からイカ墨を取り出し、落書きしてみました!
「イカ墨はセピア色」と言いますが、今回のイカ墨は黒っぽい色でした。
全ての観察を終えて、実験の片づけをしている横で
実験で使用していない外套膜と下足を鉄板焼きに!
みんなで手を合わせて「いただきます♪」
4杯のイカは、みんなで美味しくいただきました。
実際に食することも、生物を理解する上で重要なことですね♪