- スルメイカとヤリイカを解剖しました。解剖するだけではもったいないので、解体した外套膜とゲソを使っていかめしを炊いて食べました。今回は贅沢にスルメイカ4杯、ヤリイカ5杯を解剖して調理しました。調理には時間がかかるので、解剖と並行して進めていきました。最初に、食べる部分である外套膜とあしを切り取り、お米と調味料と一緒に炊飯器に入れて炊飯スタートさせました。イカの解剖は以前にも何度か行ったことがあるので、手慣れた感じでみんなすいすい進めていき、気が付くと、すべてのイカの水晶体がきれいに取り出されていました。イカは軟体動物で、血液中に血中色素としてヘモグロビンではなくヘモシアニンをもっているので、酸素とくっつくと青緑色になるはずだ、ということで、エラをシャーレに入れてオキシドールをかけてみました。すると、シュワシュワ酸素の泡が出てきて、しばらくするとだんだんと青緑色をした筋状の模様が現れました。この部分に血液があるということが確認できました。また、墨袋から墨を取り出して手に塗り、新聞紙に味わいのあるセピア色の手形を押しておきました。そうこうしているうちにいかめしが炊きあがりました。イカの割合が多かったので、イカ風味たっぷりのいかめしとなりました。時間がなかったので、炊飯器の炊きあがり時間少し前に食べ始めたので、ご飯に少し芯が残ってはいましたが、十分おいしかったです!
まず手を洗ってアルコール消毒をしてから、解剖用具をセットしましょう!
外套膜をハサミで先っちょまで切り開きます!
解剖ばさみを使うときは、内臓を傷つけないように先が丸い方を内側にして切ります。
外套膜を開くと新鮮できれいな内臓が現れました!
先っちょから両サイドに伸びるエラを切り取りましょう!
切り取ったエラをシャーレに入れました。
エラにオキシドールをかけてみると、シュワシュワと酸素の泡が生じました。
しばらくすると、青い筋が鮮明に現れました。
こちらも泡を出しながら青く色付いていきました。
食べやすいように外套膜を小さく切り分けました。
手が冷たくなったので電熱器で温めながら作業を進めていきました。
あしも1本1本根元から切り取っていきます。
ご飯と調味料の準備はすでにOKです!
イカ投入します!
イカ多すぎ?
スプーンでよくかき混ぜておきました。
残った内臓で解剖再スタート!
口からスポイトで醤油を流し込んで、食べたものが通る道すじを確認しました。
左側にある丸い袋が、醤油がたまった胃袋です。
胃袋をオープンすると、イカの食べたものが中から出てきます。
指先で触った感じではジャリジャリしていました。
カニやエビなんかを食べてるのかなぁ?
また、目玉みたいなのもあったので、小魚も食べているのかなぁ?
細長い墨袋をつまんではがしました。
墨袋の墨で墨だらけになってしまいました。
肝臓をハサミで切って、中から出てきたワタはイカの塩辛のにおいがしました。
実際に、肝臓のワタは塩辛の材料として使用するそうです。
使用した解剖器具を、イカの生臭さが残らないように食器用洗剤できれいに洗いましょう!
いいにおい!
さぁ、食べよう!!
イカの風味満載でおいしー!