- 前回の「レモンからクエン酸を抽出する実験」の続きを行いました。前回、クエン酸が入った液を蒸発させるところで終わったので、今回は、液を電熱器にかけて水分を飛ばすところから始めました。ちょっと焦げてしまいましたが、クエン酸と思われる白い物質がビーカー内に姿を現しました。クエン酸かどうか調べるために、炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて炭酸ガスのシュワシュワが発生するかを確認しました。パッと見では何も反応ないように見えたのですが、よーく見たら少し小さい泡が生じていました。また、反応後の水溶液が少し冷たくなっていました。ということで、クエン酸ができていた、ということにしよう、となりました。今回は溶液の量を適当にしたところもあったので、今度またクエン酸を抽出する機会があったら、もう少し事前に調べて、正確に行いたいです。
- クエン酸の実験後、パンストを使ってゆで卵の黄身と白身の位置を逆にする実験を行いました。まず、パンストを片足分切り取って、半分よりもつま先の方に少しずらしたところをくくりました。卵はセロハンテープでまわりをぐるぐる巻きにして補強しておきました。次に、結び目のところまで卵を1つ入れて、結び目と反対側を針金でくくりました。そして、卵が真ん中に来るように両手でパンストを持ってグルグル回し、パンストのねじれが元に戻ろうとしてブルルルルーンと卵が音を立てて回るようにしました。この操作を何度か行い、黄身と白身が入れ替わります。黄身と白身が入れ替わった卵は、懐中電灯を下から照らしてやるとノーマル卵に比べ、全体に暗く影ができます。懐中電灯を当てて確認してみました。確認後、卵をゆでました。部員全員の分の卵をゆでるのに非常に時間がかかってしまったので、黄身と白身が逆転したゆでたまごは、次の日の昼休みに確認することにしました。
- また、卵をゆでている間に、バイオエタノールをつくる実験の準備もしました。バイオエタノール実験は、酵母菌の入った人工イクラを作成し、40℃程度にあたためたぶどうジュースに入れて10分ほど待つとアルコール発酵でぶどうジュースがワインっぽくなる、というものですが、人工イクラのもとを作ったところで時間切れとなり、これも次の日に続きを行うことにしました。
あらためて電熱器にかけて水分を飛ばしてクエン酸を抽出させました。
金網にビッシリとクエン酸がついていました。
突沸の激しさがこれでわかってもらえました?
ビーカーの中が余熱で焦げてしまってました。
炭酸水素ナトリウム水溶液をつくりましょう。
ビーカーの中に炭酸水素ナトリウム水溶液を入れてクエン酸と反応させましたが、反応してる?
続いて、卵の実験です!
卵をパンストの中に入れるという生まれて初めての体験をしています。
グルグル回してねじります。
十分にねじってから左右に引っ張るとブルルルルーンと音を立てて卵が回転しました!
この作業で黄身と白身が入れ替わるようです。
パンストから取り出した卵をゆでてみました。
それぞれの卵に印をつけて誰がつくった卵かわかるようにしておきました。
ゆで卵ができるまでの間に、バイオエタノール実験用の酵母菌水溶液とアルギン酸ナトリウム水溶液、乳酸カルシウム水溶液を作成しました。
煮立ってきました!
15分間沸騰した状態で保ちます。
アルギン酸ナトリウムは水に溶けにくいので、マグネチックスターラーとガラス棒の両方を駆使して必死にまぜまぜしました。
各水溶液ができました。
人工イクラ作成は次の日に!
鍋の中で卵をコロコロ転がしながらゆでていきました。
卵のひび割れから白身が少しはみ出ている模様!