やぁ、ぼくミッキーだよっ!

  • ウラン鉱石から出る放射線を観察しました!大きめのビーカーを用意し、底面と側面に黒い画用紙を貼ります。側面には少し照明が当たるすき間をあけておきます。次に、ビーカーの内側にスポンジをビニールテープで貼り、そのスポンジにアルコールをしみこませます。それから、アクリルの布でこすった塩化ビニルのパイプをビーカーの中につっこんで、静電気でほこりを取ります。その後、ウラン鉱石のかけらをビーカーに入れ、ラップでフタをします。発泡スチロールの上にドライアイスを敷き、その上にビーカーを置きます。部屋を暗くして照明器具で照明を当てて観察します。ビーカーの内部をアルコールの蒸気で過飽和の状態でキープしておき、ウラン鉱石から出る放射線によって気体分子がイオン化されることで、そのイオンを核としてアルコールの雲が生じます。その雲を確認することで、放射線が出ているのがわかる、というものです。静電気でほこりを取るのは、ほこりが核にならないようにするためです。シュッとまっすぐに伸びる筋や太めのグニュッとゆがんだ筋など見られました。放射線の種類によって筋の現れ方が異なるそうです。放射線が出てくるときに、ヘリウムが生じているということで、近くで観察していた部員の声が、ミッキーマウスのように高くなりました(?)。たくさんの放射線が観察できて、ちょっと感動しました!



きれいにそうじをしてもらって、快適に用を足すレオくん



霧箱の材料をそろえましょう!



ドライアイスがなくなってしまわないうちに実験しなきゃ!



スポンジにエタノールを染み込ませます。



ビニールテープでビーカーの側面にスポンジを固定しました。
なかなかくっついてくれなくて苦労しました。



霧箱完成!
中のホコリを静電気を利用して取りました。



照明を当てて見やすくします。



放射線の筋が観察できました!
まっすぐ伸びているのがα線で、グニョッとゆがんだのがβ線です。



ウラン鉱石にブラックライトを当ててみると、蛍光色に光りました。



ウラン鉱石を使ったちょっとこわい実験でしたが、実際に放射線を自分達の目で観察できてとても興奮しました!