ネギで紙すき?

  • 今回は、豊中市を中心に小学生向けの科学教室を開いておられる先生に来ていただいて、いろいろな実験を教えてもらいました。始めに紙すき実験を行った後、先生に指導していただいて、金メッキ・銀メッキ実験を行いました。
  • 紙すき実験
    1. 白ネギの緑の部分を切り取ります。
    2. ハサミで開いた後、小さいスプーンで内側の葉肉の部分を削り取り、繊維だけ残します。
    3. 残った繊維を包丁で細かく切ります。
    4. すりこぎで細かくすりつぶします。
    5. 布に包んで水分を絞り出します。
    6. 中身を取り出し、包丁とすりこぎでさらに細かくします。これを2,3回繰り返します。
    7. 取り出された繊維を、片栗粉を溶かしてドローっとなったお湯(糊の代わり)の中に入れてまぜます。
    8. 水の入ったバットの中に、網を張った木枠を置き、その上からネギを流し込みます。
    9. スプーンでネギをムラなく平らにして、木枠を水から引き上げます。
    10. ネギをプラスチック板に合わせてひっくり返し、網の上からタオルで水分を吸収する。
    11. 木枠をゆっくりはがし、プラスチック板に張り付いたネギはそのまま窓際に置いて乾燥させる。
    12. 乾燥したら、ネギ繊維を材料にした紙ができあがります。
    13. ほんのりネギくさい緑色の紙ができました。

  • 金・銀・銅の花束をつくろう!(安全にできるメッキ実験を先生に教えていただきました!)
    1. 厚さ0.1mmの銅板上にワッシャーを置いて丸い形を取ります。
    2. 丸く切れたら、周りから切れ込みを入れて花びら状にハサミで形を整えます。
    3. 中心を千枚通しでブツブツ突いて花粉を作ります。
    4. いらない雑誌を下に敷いて、真ん中に千枚通しで2つ穴を開け銅線を通します。
    5. 銅線から花びらがとれないように少しねじってやります。
    6. 大きめのビーカーに濃い水酸化ナトリウム水溶液を入れ、電熱器で熱します。
    7. ビーカーに粉末状の亜鉛を入れます。
    8. 花びらをビーカーに入れ、亜鉛につけた状態でキープする。こうすることで、銅と亜鉛が電池になってメッキされやすくなります。
    9. 1分もしないうちに銀色にメッキされます。
    10. 花びらを水で洗った後、ティッシュで水気を拭くと、銀の花びらのできあがり!
    11. さらに、銀の花びらをアルコールランプでサッとあぶると、一瞬で金の花びらのできあがりです!


見事に、金・銀・銅にピカピカに輝く花束ができました!

  • 以前に、学院祭でメッキの実験は行ったことがありました。しかし、今回教えていただいた方法ではより安全かつきれいにできました。
    1. 少量のNaOH水溶液を大きめのビーカーに入れることで、熱したときに飛び散ったりしませんでした。
    2. 長い銅線の先に銅板をつけることで手を近づけることなく安全に実験が行えました。
    3. 粉末の亜鉛を使用しているので、メッキもしやすかったです。
    4. うすい銅板を使うことで、切りやすく、きれいな形が作れます。
  • この他にも先生にはいろいろとおもしろそうな実験を教えていただきました。ありがとうございました!