メッキ実験アゲイン

  • オープンスクールの理科体験授業に参加しました!内容はサイエンスフェスタで行った「葉脈の無電解メッキ」です。部員は説明や実験を何度もやったので、慣れて、堂々としていました。小学生にわかりやすく、かつ安全に楽しく説明をしました。45分間という限られた短い時間の中で、オープンスクールに来た小学生も、自然科学部の部員も一緒に楽しめた感じがしました。終わってからはさすがにつかれが出ましたが、達成感はありました!おつかれさまでした!!
  • 少し改善したところも含めて、あらためて「実験材料」、「実験方法」を示します。

「実験材料」
キンモクセイの葉脈標本
A液(感応化液:濃塩酸・塩化第一スズ・水)
B液(活性化液:濃塩酸・塩化パラジウム・水)
C液(無電解メッキ液の調製:硫酸銅・ホルマリン・水)
D液(無電解メッキ液の調製:ロッセル塩水酸化ナトリウム・炭酸ソーダ・EDTA・界面活性剤・水)
E液(還元剤:トイレ用洗剤サンポール


「実験方法」

    1. A液に30分(長い時間つけた方がきれいにメッキされると思われる)ほど葉脈を浸せきさせて、ムラなくまんべんなくメッキの膜がくっつくようにする。(この処理により析出金属膜の均一性と密着性を増加させ、析出速度と膜の厚さなどによい結果をもたらす。)
    2. 葉脈をB液にも30分(これも長い時間つけた方がきれいにメッキされると思われる)ほど浸せきさせ、質のいいきれいなメッキになるようにする。(この処理によりスズとパラジウムイオンの結合した触媒層が葉脈の表面に形成され、良いメッキが得られる。)
    3. ピンセットを使って葉脈をビーカーから一枚ずつ取り出し、付着しているB液をていねいに取り去り、皿の上に広げて少し乾燥させる。
    4. 適当な大きさに切ってある画用紙に今日の日付と名前を書き込んでおく。
    5. 100均で買ったプラスチックの使い捨て皿の中にC液とD液を1:1の割合で混合して入れて攪拌する。
    6. ピンセットで葉脈を取り、3分程度C+Dの液に入れる。その後、水ですすいでから、C+D液を新しいものに変えてもう一度つけてやる。(C+D液中の銅がメッキとして付着するので、葉脈全体に完全に付着するようにくりかえしつけてやる。)
    7. 葉脈を溶液から取り出し、水の中に入れてすすぐ。
    8. メッキした葉脈を別の使い捨て皿の中に入れたE液につける(3分程度)と、還元作用でさらに明るい色になる。
    9. E液から取り出し、水にさらす。
    10. 葉脈を水から引き上げ、更半紙に挟んで水分を取る。位置を変えたり紙を変えたりして完全に水分をなくす。
    11. 乾いた紙の上に葉脈を置き、その表面を先の丸いガラス棒でこすってやる。すると、金属光沢が出てくる。
    12. メッキされた葉脈をラミネート加工してカードにする。
  • 今回は時間短縮のため、A液とB液につけておくところはあらかじめやっておき、小学生たちには、C+D液につけるところから始めてもらいました。
  • 説明からカードのラミネートが完成するまでちょうど45分ぐらいでした。
  • ちなみに、理科の体験授業に参加した小学生は24名で、6つのテーブルに4人ずつ分かれて、各テーブルに1人ずつ自然科学部の部員が入って説明しました。



実験の手順を黒板に示しました。