いきのいい魚を金色に焼いてみよう!

曽根にある豊中市中央公民館で行われたおもしろ科学教室に出展してきました。内容は、メッキの実験です。土曜講習が終わってからの集合にしたので、少しスタートが遅れましたが、始まってからはたくさんのお客さんが絶え間なく来てくれました。実験タイトルを「金の斧、銀の斧、銅の斧」として、最初の説明で、イソップ童話のように「あなたの落とした斧は金の斧ですか?それとも銀の斧ですか?」という物語風にしようと考えていたのですが、準備していた斧型の銅板を学校に忘れてしまったので残念ながらできませんでした。今回、お客さんには魚型の銅板でメッキしてもらいました。本物の魚の体の色が銀色で、銅線につないだ銅板を引き上げるときに釣り上げたみたいでおもしろいので、魚にしました。銀メッキした魚をさらに電熱線の上で焼き魚にすると金色に焼き上がる、というふうにストーリーをつけて説明しました。やり方は、魚型の銅板3枚と銅線3本ずつを手渡し、魚の口の部分にキリで2ヶ所穴を開け、そこに銅線を通しねじって固定してもらいます。それを電熱器で熱したメッキ溶液(6N 水酸化ナトリウム水溶液 + 粉末亜鉛)中に入れてもらいます。溶液から引き上げて水ですすぎ、タオルやティッシュで水分を拭き取れば銀メッキ、それをさらに電熱器で直に熱すれば、金色(真ちゅう)に変わります。色が変化するたびに、お客さんの小学生の目がグッと見開いて輝きを増しました!14時から16時までと時間は短かったですが、十分に楽しんでいただけたように思います。16時に科学教室終了後引き続き、交流会が行われました。各出展団体の自己紹介とそれぞれの実験の説明を順番に行いました。それぞれの学校でいろんな取り組みされてるのを聞けておもしろかったです。続けて、被昇天の自然科学部が代表で演示実験することになりました。みんなに見られてすごく緊張しました。私たちの後で、春日丘高校の定時制の科学部の磁性体についての実験の説明がありましたが、とても高度な内容で難しかったけど、とても興味深かったです。また、いろんな学校が集まって交流ができたら楽しいなぁ、と思いました。実験に来てくださった小学生のみなさん、スタッフのみなさん、ありがとうございました!


場所:豊中市立中央公民館1階集会室
〈当日のスケジュール〉
13:20 集合(阪急曽根駅改札前)
13:30 現地到着・準備
14:00 実験スタート
16:00 科学教室終了・交流会・片付け・清掃
17:25 現地出発
17:40 解散(阪急曽根駅改札前)



やってきました!豊中市中央公民館!
地域子ども教室カーニバルということで、科学教室以外にもいろんなイベントが行われています。



会場入口にも本日の実験のラインナップが貼ってあります。



会場到着後、まず看板にポスターを掲示しました。



材料の追加分を切り取っています。



14時ちょうどに実験開始しました!



危ない薬品(水酸化ナトリウム水溶液)や電熱器、銅板を扱うので、安全についての説明には時間をかけます!



おおまかな作り方はポスターに示しました。



銀の魚できあがり!



メッキ溶液につけるとあら不思議。
一瞬で銅から銀に変化します。



メッキ溶液を扱うときは安全メガネを装着します。



お客さんがだんだんと多くなってきました!



安全メガネは実験が終わるまで絶対に外さないようにね!



裏方担当の部員が、穴が開いていない銅板に穴をあけています。



小さい子はお母さんに手伝ってもらいました。



沸騰したメッキ溶液中で銀メッキができます。



最後のお客さんまでメッキ実験、楽しんでいただきました!



実験教室終了後、すぐにイスを並べて輪になって交流会が行われました。



実験教室中は忙しくて見られませんでしたが、交流会の中で時間をつくってもらい他団体の実験の説明も聞けました。



17時過ぎに交流会終了後、実験のかたづけと撤収を行いました。



帰るころにはすっかり日も落ちていましたが、実験成功で明るい気持ちで帰りました。