最近まったくコシアカツバメの姿が見られなくなり、巣の中にもいないだろうということで、巣の中をのぞきこんで観察してみることにしました。最初に図書室のベランダある巣を観察しに行きましたが、天井が高すぎて踏み台に乗っても届かなかったので諦めました。次に、職員室裏のベランダにある巣を見に行きましたが、やはり、ここものぞきこむには巣の位置が高すぎたので、どうしようか、みんなで考えました。そこで、長い棒の先にiPadを固定して録画機能で、撮影することにしました。事務室の方にもご協力いただき、職員室や物理準備室にあった適当な棒を借りて、撮影が行われました。コシアカツバメの巣は独特なトックリ型をしているので、結局、巣の奥までのぞきこむことはできませんでしたが、巣の入り口らへんはなんとか観察することができました!チラッと見られただけでも達成感がありました。巣の観察後は、葉脈標本づくりを行いました。校内にあるキンモクセイの葉っぱを20枚ほど切り取り、水酸化ナトリウム水溶液につけて加熱しました。しばらく葉っぱを煮た後、葉っぱを取り出し、お酢を加えて中和し、水にさらしておきました。そして、1枚1枚歯ブラシでトントンやさしくたたいてやると、葉肉の部分が砕けてなくなっていき、葉脈だけ残ります。今回はあまり時間がなかったので、明日あらためて歯ブラシでトントンの作業を行います。
iPadを両面テープで棒に貼り、ヒモでくくり付けて固定しました!
観察の準備と同時並行で水やりも行いました。
暗くなってきたので、iPadにライトも付けました。
巣穴の部分がiPadのレンズの部分に合うように棒を操作しました。
知らない人が見たら、何をしていると思うでしょうか?
巣穴の入口が撮影できていました!
撮影中にiPadが落っこちてこなくてよかったねぇ。
葉脈標本用のキンモクセイの葉っぱを採集しています。
それぞれ10枚ずつ集めました。
実験室に戻ってきてから、葉肉を溶かすための水酸化ナトリウム水溶液を作りました。
水酸化ナトリウムは水にとけるときに発熱します。
ビーカーの底をさわっているとだんだんと熱くなってきました。
解け残りがないようにガラス棒でよく混ぜました。
水酸化ナトリウム水溶液を加熱し、ビーカーの中にキンモクセイの葉っぱを入れました。
徐々に葉っぱの中の葉緑体が溶け出していきます。
漢方薬を煮出しているみたいでした。
液の色が黄色→緑色→茶色というふうにだんだんと濃くなっていきました。
葉っぱを3枚だけ取り出して、水にさらしました。
水に色がつかなくなるぐらいまで、ジャーッと流水にさらしました。
ヒタヒタぐらいに水につけた状態で歯ブラシでやさしくトントンしてみました。
葉肉の部分が取れてきて、葉脈がはっきりと見えてきました。
残りの葉っぱはそのまま水酸化ナトリウム水溶液につけておいて、明日あらためて実験します!