前回失敗に終わった「お茶からカフェインの結晶を抽出する実験」をあらためて行いました。前回失敗した原因について、加熱温度が高すぎたからではないかと考え、今回は電熱器ではなくロウソクの炎で熱してみることにしました。今回もはじめのうちなかなか反応がなく、途方に暮れかけていたところ、しばらくすると、うっすらとお茶の葉っぱや茎のまわりに結晶らしきものが現れました!ほんのちょっとだけでしたが、実際に確認できてうれしかったです!カフェイン結晶抽出実験の後、お湯でつくった塩化アンモニウム飽和水溶液をメスシリンダーに入れて冷やしていき、塩化アンモニウムを再結晶させる実験を行いました。再結晶化した塩化アンモニウムがメスシリンダー内を雪が降るように現れるようすはとてもきれいでした!
今回は緑茶のティーパックを破って中身を取り出して実験しました。
今回も事務室からの協力でお茶のティーパックを提供していただきました。
ありがとうございました!
ティーパックから取り出したお茶の葉をすりつぶしました。
すりつぶしたお茶の葉の上に、すりつぶしていないお茶の葉や茎を置きます。
昇華して上昇してきたカフェインがくっついて結晶化させやすくするために置きます。
燃焼皿の上にロウソクを立て、ビーカーを使って適当に高さを調節して熱してみました。
燃焼皿の上にロウソクを立てるのは、花火の際にロウソクを立てるやり方と一緒です。
さあ、今回こそはうまくいってほしいなぁ。
3か所同時に行いました。
じわじわと温まってくるのをじっくり待ちます。
ロウソクが燃え尽きたので2本目を投入しました。
では、ルーペを使って見てみましょう!どうでしょうか?
あれ?葉っぱのまわりに白い小さいトゲトゲみたいなの見えませんか?
加熱を続けると白いトゲトゲがどんどん成長してきました!
これぞ、カフェインの結晶です!やっと見られたね!
では、結晶つながりということで、塩化アンモニウムの再結晶実験を行いましょう!
塩化アンモニウムを150g量り取ります。
塩化アンモニウムが薬品のボトルの中でかたまってしまっていて、なかなか出てきませんでした。なんとか、薬さじで削りながら取り出しました。
塩化アンモニウムに熱湯330gを加えてマグネチックスターラーで溶かしていきました。
マグネチックスターラーを使うと混ぜる手間が省けて楽ちんなんですが、塩化アンモニウムの量が多すぎてなかなか溶けません。
塩化アンモニウムをスターラーだけで溶かすには時間がかかってしまうので、ガラス棒でかたまりを割りつつ、かき混ぜて溶かすことにしました。
再度加熱しながら塩化アンモニウムを溶かしていきました。
あと少しです。
すべて溶けました!
今何度?しばらく冷ましましょう。
メスシリンダーに取り分けましょう!
しばらくすると、メスシリンダー内に塩化アンモニウムの雪が降り積もってきました!
本当に雪の結晶みたいでしょ?
再結晶化するスピードを速めるために保冷材で冷やした手でメスシリンダーを触ってみました。
少し結晶が現れるスピードが速くなったように見えました。
大雪警報ですね!
3本共に積雪量はすさまじいです!