- 今年度の天体観測合宿は、岡山県牛窓の前島にあるカリヨンハウスで行いました。「日本のエーゲ海」といわれているほど景観のいいところです。被昇天小学校が毎年6月にここで自然教室をしているそうで、部員の中には懐かしそうにしている人もいました。9時に梅田ビッグマン前に集合してから、電車、バス、フェリーを乗り継いで、約6時間かけてようやくカリヨンハウスに到着しました。到着後、施設の方から宿泊に際してのおやくそくごとなどのオリエンテーションを受けました。カリヨンハウスの方も、中高生になってからまた来てもらえてうれしい!と喜んでおられました。部屋は部員全員が同じ部屋で、二段ベッドが連なっている部屋で、入室するやいなやテンションマックスでした。部屋で少し休憩してから、磯釣り体験をしました。宿舎のすぐ下に降りたところで海を目の前にして、釣りをする際の注意点、サオと糸の結び方、エサのつけ方、などをレクチャーしていただいてから、グループに分かれて釣り始めました。高校生グループ、中学生グループ、先生グループに分かれての対抗戦です。暑さもたいへんでしたが、何より、エサのアオムシを半分にちぎって針につけるところでみんな悪戦苦闘していました。しかし、しばらくすると、慣れてきてバンバン釣っていました。結局、高校5、中学4、先生3、ということで、優勝は高校チームでした。釣った魚はこの後、スプーンを使ってウロコ、包丁を使ってハラワタを取り、頭とヒレも落として、塩をふり、アルミホイルに包みました。魚をさばく作業はちょっと怖かったけど、ウロコを時間をかけて取っている間にだんだんと根性が座ってきて、終いには頭をバスッと包丁で落とせることができました。魚の作業と同時並行で、バーベキューのお肉と野菜を焼いていきました。ホイルに巻いた魚もバーベキューの網の上に置いて、ホイル焼きにしました。17時半ごろから食べ始め、日本の夕陽百選にも入っているというきれいな夕陽の風景にもほとんど目もくれず、2時間近くひたすら食べ続けました。ウップ。みんなで夕食のあとかたづけをしてから、部屋に帰ってお風呂に行きました。21時にあらためて玄関に集合し、夜の海の生物を見るナイトハイクに出発しました。暗い中で行うので、視覚以外の感覚がとても敏感になります。波の音や潮の香りなどもお昼に比べてより感じることができました。お昼に釣りをしたところの近くの桟橋でウミホタルの青い光と夜光虫の点滅する光を観察しました。どちらも幻想的な光で、とても感動しました。ウミホタルと夜光虫の観察の後、懐中電灯を消して月明かりの下、次の場所に移動しました。次は、芝生の上に来たのですが、真っ暗な分、足の裏の感覚が研ぎ澄まされていて、普通の芝生よりもフカフカ感を感じました。芝生に懐中電灯を当ててよく見てみると、芝生の間にコケがびっしりと生えていました。だからフカフカなんやぁ、と納得しました。それから、天文館に移動し、大きな天体望遠鏡で、土星とリング状星雲M57、はくちょう座の二重星をみんなで確認しました。本格的な天体望遠鏡で私たちだけで何度も見せていただき、天体を十二分に満喫できて、めっちゃ感動しました!天文館を出て、一旦宿舎に戻り少し休憩して月が沈むのを待ってから、23時にあらためてペルセウス座流星群の観察に出かけました。天文館横の芝生に寝転んで空を見上げてみると、プラネタリウムのような星空が目の前に広がっていました。天の川まで見えました。流星群のピークの日から少しずれていたのですが、流れ星もたくさん観測できました。背中に刺さる芝生に耐えながら24時まで観察を続けました。1人平均5個ぐらいは見えたかと思います。流星群と満天の星空を満喫できました!
1日目スケジュール
9:00 阪急梅田駅 ビッグマン前集合
9:30 JR大阪駅 出発
12:33 JR邑久駅 到着
12:55 JR邑久駅 バス出発
13:17 牛窓 バス到着 / 昼食
14:10 牛窓港 フェリー出発
14:15 前島港 フェリー到着 / 送迎バス搭乗
14:35 カリヨンハウス到着 / チェックイン / 休憩
15:30 磯釣り体験
17:30 魚調理
18:00 バーベキュー準備
18:20 バーベキュースタート
20:00 入浴
21:00 ナイトハイク / 天文館見学
23:00 流星群観察
24:00 就寝
朝9時に梅田のビッグマン前に集合しました。
今年は天気は大丈夫そう。
おひつじ座の人、特にいい1日になりそうですね。
よっしゃ、じゃあ行くよー。
JR大阪駅まで歩いて移動するよ。
9時半大阪駅発 播州赤穂行 新快速に乗ります。
はぐれないように気をつけて!
播州赤穂駅に到着しました。
ここで乗り換えです。
ここまで1時間40分かかりました。
邑久駅に着きました。
時刻は12時半を過ぎていました。
電車だけでけっこう疲れてしまいました。
ここからはバスに乗り換えて移動します。
バス停はどこかなぁ。
バス停は駅を出てすぐ目の前にありました。
バスの出発時刻までまだあるので、観光案内所に入って日差しを避けて待ちました。
ようやく牛窓行きのバスに乗り込みました。
ようこそ牛窓へ!
牛窓に到着後、お弁当を食べる場所を歩いて探してみました。
コンビニの駐車場がめちゃめちゃ広かったので、日陰はなかったのですが、この駐車場で昼食をとることにしました。
駐車場の隅っこのスペースにかたまって昼食をとりました。
日陰がないのがつらかったですが、すぐに慣れました。
このフェリーに乗りますよー。
牛窓港から前島港へは1時間に2本定期便が出ています。
客室に乗り込むと、わたしたちだけの貸切状態でした。
思いっきりリラックスしてくつろぎました。
もう着くよー!
降りる準備してよー!
牛窓から前島までは5分ほどであっという間に着きます。
カリヨンハウスまできれいな景色が続きました。
バスの中では運転手さんが島のガイドもしてくれました。
玄関から階段を降りたところにある円形のホールに一旦集合しました。
カリヨンハウスの方から宿泊についての簡単なガイダンスを受けました。
被昇天小学校が毎年こちらで自然教室でお世話になっているのですが、中高生が小学校以来何年かぶりに帰ってきてくれた、ということでカリヨンハウスの方はとても喜んでおられました。
さおと糸の結び方やエサのつけ方など詳しく教えてもらいました。
針にアオムシを突き刺す、と聞いて、エーッ!!と悲鳴が上がりました。
難しいところは手伝ってもらいながらなんとか釣り始めることができました。
階段を上ったところがバーベキュー広場です!
もうすぐだよー!
調理前にしばしティーブレイク
魚調理のレクチャー受講中
まず、スプーンでウロコを落とします。
しっぽから頭に向かってスプーンを動かします。
食べやすいように包丁でヒレをすべて落とします。
さばいた魚は高い位置から軽く塩をふってアルミホイルに包み、ホイル焼きにします。
バーベキューの火はあらかじめおこしてくれてあったので、魚の調理と並行して、お肉を網の上に乗せて焼いていきました。
あまりにもおなかがすきすぎて、いただきまーす、をする前に数名フライングしてしまいました。
日本の夕陽百景に選ばれた夕陽をチラ見程度に見て、ひたすらバーベキューを食べまくりました。
牛、豚、鶏の3種類のお肉と野菜、ホイル焼きの魚がテーブルに並んで、めっちゃ豪華なディナーです。
食べ終わって片付けする頃にはすっかり日も落ちてしまっていました。
ナイトハイク、天体観測に出発!
出発前に虫除けスプレーをお忘れなく!
カリヨンハウスの方にナイトハイクのガイドもしていただきました。
階段を下りて海に向かいます。
暗いから気をつけて!
青く光っているのがウミホタルです。
手にとって見ることもできましたが、とても幻想的な光に魅了されました。
海辺から移動して丘を登って天文館に向かいました。
真っ暗の中だと、芝生の感触がいつもよりも敏感に感じられました。
フカフカで気持ちよかったです。
天文館に到着しました。
引き続き、天体観測を行います。
天文館の中には巨大な屈折式の天体望遠鏡がありました。
これでも小さい方なんですって。
土星の輪っかがハッキリ見えました!
感動!
天気がよかったので、普段見られないようなリング状星雲や二重星も見られました。
天文館はわたしたちだけの貸切状態だったので、何度も望遠鏡を覗かせていただけました。
望遠鏡には屈折式と反射式があって、種類によって大きさがちがってくるそうです。
それぞれの特徴も詳しく教えていただきました。
月がまだ明るかったので、月が沈んでから流星の観察をすることにしました。
一旦宿舎に戻り、23時からあらためて天文館の前で天体観測再開です。
23時から24時までの1時間ほど、芝生の上に寝そべって満天の星空を見ることができました。
流れ星もたくさん観測できました!
気持ちよすぎてそのまま眠ってしまいそうになりました。
宿舎に戻ると、玄関の鍵が閉まっていたのであせりましたが、すぐに開けてもらいました。