結晶づくりの精度を高めてみました!

  • 今週土曜日開催の学院祭に向けて、今回も引き続き実験の準備を行いました。それぞれの学年の出し物の準備でなかなか思うように人数が集まらなかったのですが、いてる人たちだけでとりあえずできるところまでやりましょう、ということで、ポスターを書いたり、当日の当番表を作ってみたり、ミョウバンの結晶づくりを行ったりしました。
  • ミョウバンの結晶づくりでは、前回のものを見てみると結晶は大きく育っていたのですが、形がきれいな正八面体になっていませんでした。また、結晶づくりをしているビーカーの底に大量に溶け残りの結晶が生じていました。そこで、今回は、大きく美しい結晶を作るためにさまざまなことに細心の注意を払いながら実験を行いました。
    1. まず、不純物が混ざらないように、水道水は使用せず、蒸留水を使用しました。
    2. 次に、市販されている焼きミョウバンではなく、薬品庫から取り出したミョウバン水和物を用いました。
    3. ミョウバンを蒸留水に溶かし、50℃になるまで熱します。このときに、少し溶け残りが出るくらい溶かします。
    4. ミョウバン水をろ紙でろ過し、結晶を取り除きます。
    5. ミョウバンの種結晶にガスバーナーで熱した銅線の先をつけます。
    6. すると、結晶は銅線が触れたところが溶けて固まり、銅線の先に種結晶がつきます。
    7. 銅線を短く切った割り箸の真ん中に巻き付けて、ミョウバン水の入ったビーカーの上に置き、種結晶をミョウバン水につける。
    8. ビーカーの上にはホコリが入り込まないようにろ紙でフタをする。
    9. そして、ドラフト内に保存して結晶の成長を待つ。



今年のポスターは少し趣向を変えて毛筆で書きました。



前回行った分です。
結晶は結構大きく成長していました。



ろ紙でろ過し、析出したミョウバンの固体を除きます。



種結晶をビーカー内のミョウバン水に入れます。
種結晶にするミョウバンの結晶は塩粒くらいに小さいものを使用しました。



丸いろ紙をビーカーの口に貼りつけてホコリが入って来られないようにします。



ミョウバン水につけて20分ぐらいしてから結晶を見てみるとすでに大きく成長していました。
ドラフト内で保存して成長を見守ります。