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- いよいよ、本番当日となりました!
- 朝8時に梅田ビッグマン前に集合して、ハービスホールまで歩いて行きました。
- 実験機材を並べて、説明・実験の確認を最後にもう一度行いました。
- 全員白衣に身を包み、やる気満々で10時の開場を迎えました。
- スタートから途切れることなくお客さんが我々のブースに来てくれました。
- 最初はぎこちなかったプレゼンテーションも、回数を重ねるごとにどんどんうまくなっていきました!
- 被昇天の先生方も応援しに来てくれました!
- とにかく必死にやりきりました。
- 疲れたけれど、充実感でいっぱいでした!
- 説明内容と実験手順
「メッキ」とは・・・
・メッキ(英語:plating)とは、金属やプラスチックなどの材料の表面を薄い金属の膜でおおってしまうことをいいます。
・例えば、さびやすい金属をさびにくい金属でおおって保護したり、また色をつけて高級感を高めたりするため、など、メッキすることでいろいろなはたらきをもたせることができます。
・金などの高級な金属で鉄などをメッキした物は、外見はきれいだけど中身は大した価値をもたない点から、その人が実力をもっていないことがばれることを意味する「メッキがはがれる」という言葉があります。
・日本では、大昔(奈良時代)から利用されてきた加工技術です。
・メッキするときは、ふつう、工場などで、電気を使って行います。
・しかし、今回はそれを電気を使わずに行います。そのやり方を「無電解メッキ」といいます。
「無電解メッキ」とは・・・
・ふつう電気を使ったメッキでは、電気がよく通るように、メッキされるものは金属でなければなりません。また、電気が通りやすい部分と通りにくい部分でメッキが分厚くなったり薄くなったり、ムラができてしまいます。
・しかし、無電解メッキでは、電気を使わないので安全で、ムラのないメッキができ、電気を通さないもの(金属以外)にもメッキができる、というように、いい点がたくさんあります。
・ただし、この方法で使う薬品は非常に毒性が強いので、絶対にメッキ液には触れないように注意してください!万が一、手についた場合はすぐに水で洗い流してください。また、近づいて見る際には、必ず専用の眼鏡をかけてください。
「実験材料」
A液(感応化液:濃塩酸・塩化第一スズ・水)
B液(活性化液:濃塩酸・塩化パラジウム・水)
C液(無電解メッキ液の調製:硫酸銅・ホルマリン・水)
D液(無電解メッキ液の調製:ロッセル塩・水酸化ナトリウム・炭酸ソーダ・EDTA・界面活性剤・水)
「実験方法」
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- A液に6分ほど葉脈を浸せきさせて、ムラなくまんべんなくメッキの膜がくっつくようにする。(この処理により析出金属膜の均一性と密着性を増加させ、析出速度と膜の厚さなどによい結果をもたらす。)
- 葉脈をB液にも6分ほど浸せきさせ、質のいいきれいなメッキになるようにする。(この処理によりスズとパラジウムイオンの結合した触媒層が葉脈の表面に形成され、良いメッキが得られる。)
- ピンセットを使って葉脈をビーカーから一枚ずつ取り出し、付着しているB液をていねいに取り去り、皿の上に広げる。
- もう一枚の皿(もしくはビーカー)の中にC液とD液を1:1の割合で混合して入れて攪拌する。
- 葉脈1〜2枚を取り、C+Dの液に入れる。(3分程度)(黒→ピンク)
- 葉脈を溶液から取り出し、水の中に入れる。
- C+D液につけるのを2回くりかえして、全ての葉脈をメッキする。
- 葉脈をサンポールにつける。(還元作用でさらに明るい色になる)
- メッキされた葉脈をラミネート加工してカードにする。
最初からお客さんが予想以上にたくさん来られたので、あせりました。
最初は緊張して説明用カンペを手放せませんでしたが、慣れると説明するのが楽しくなってきました!
説明兼実験係・実験補助係・薬品管理係・整理券配布係・ポスター係など、役割分担し、一人一人がきっちり仕事をこなしました。
随時改善しながら、より安全に上手にメッキできるようになっていきました。
メッキされた葉脈をラミネート加工し、切り分けたカードをお客さんにお土産として持って帰ってもらいました。
2日目もがんばろう!!