ケミカルガーデンが何かわかってもらえましたか?

  • 今年のサイエンスフェスタは「ケミカルガーデン」で勝負しました!学校で予備実験を何度も行いました。実験自体は簡単な実験なのですが、いざ実験の説明となると今までで一番難しかったです。理解しやすくするために簡単な図を描いてそれを見てもらうことにしました。扱う薬品も危険なものばかりで、安全眼鏡をつけて慎重に実験を進めました。しかし、お客さんから逆にいろいろと教えていただいたり、突っ込んでいただいたり、質問していただいたり、励ましていただいたりして、それらを糧にして説明を行うごとにどんどん上手に説明できるようになっていきました!来られたお客さんからは「みなさんイキイキとされていますね!」とか「みんな一生懸命でかわいいねぇ。」などお褒めの言葉をたくさんいただきました。また、今回も途中でOGや高3の先輩が応援に来てくれました。とても励みになりました!女子チームと男子チームとで交代で休憩しながら行ったので、いつもよりは疲労の蓄積が少なかったように感じました。予定していたよりも多くのお客さんに来ていただけました!明日につながる実りのある充実した一日になりました!おつかれさまでした!明日もがんばろうね!


「ケミカルガーデンって何?」

  • 用意するもの

ケイ酸ナトリウム水溶液(15〜20%)、各種金属塩(今回は硝酸銅、硝酸鉄、硝酸コバルト、硝酸ニッケル)、小さいスプーン、透明プラスチック容器、ペットボトル、ふた付きプリンカップ、水を入れたタッパー、ふきん、ティッシュペーパー、トレー

  • 手順
    1. まず、安全眼鏡を装着してから、15〜20%の濃度で水にとかしたケイ酸ナトリウム水溶液(これを水ガラスという)を透明なプラスチックの容器に入れ、ふた付きプリンカップに取り分けた金属塩の結晶を小さいスプーンで取って、それぞれパラパラと(約1gずつ)水ガラスに加えていきます。
    2. しばらくすると、容器の底にたまった金属塩から芽が伸びてくるように、溶けた金属塩が上に向かってグングンと成長していきます。この様子を観察します。
    3. 金属塩の種類ごとに色の異なる芽が伸びていくので、容器の中にカラフルなケミカルガーデンが出現します。
  • 伸びるしくみについて
    1. アルカリ性のケイ酸ナトリウム水溶液は、酸性の物質と触れて中和した部分が固まって多孔質のシリカゲルの膜ができます。
    2. 水ガラスの中に金属塩を入れると、金属塩が解けたところが酸性となり、金属塩のまわりを包む形でシリカゲルが形成されます。
    3. 形成された膜の内部の金属イオンの濃度を下げるために(浸透圧によって)膜の外から多孔質の穴を通じて膜内部に水が入ってきます。
    4. 膜の内部が水でいっぱいになって膜の上部が破裂し、膜の中にあった金属塩が出てきます。
    5. ふたたび金属塩が水ガラスと反応してシリカゲルの膜を作ります。それがまた破裂し、また膜を作り・・・と繰り返しながら伸びていきます。



ビッグマン前に8時に集合して、早速出発!



会場のハービスホールまで20分弱歩きます。



会場に着いたらすぐに白衣に着替えて実験の準備を行いました。
ケミカルガーデンが伸びるしくみをわかりやすく絵で表すことにしました。



小さい子でも読めるように漢字にフリガナをふっておきました。



開始直前の緊張感?



準備OK!



スタートしました!



実験の際は必ず安全眼鏡をつけて行います。



受験勉強の忙しい間をぬって高3の先輩が応援に来てくれました!
差し入れまでいただきました!



「えー、これすごい!!」と、ケミカルガーデンが伸びていくようすを見て、みなさん驚かれていました。



硝酸塩の種類によって色や形、伸びる速度がそれぞれ異なります。
ちなみに、硝酸銅は青色、硝酸ニッケルは緑色、硝酸コバルトは紺色、硝酸鉄は茶色で伸びていきます。
伸びる速度は鉄が一番速いかな?



水ガラスは強アルカリでかなり危険なので、今回はお持ち帰りなしにしました。



お客さんの中には、実験のようすを写真に収める方もたくさんいらっしゃいました。



男子も女子に負けないぐらい、生き生きと説明できていました!



今年の春に卒業したOGが後輩の応援に駆けつけて来てくれました!



後輩たちのわかりやすい説明にOGもえらく感心していました。



説明のポイントをまとめた紙を事前に準備していましたが、途中から無しでもいけるようになりました。



金属クイズを間にはさみながら説明を行いました。
銅・鉄・コバルト・ニッケルはそれぞれどれでしょうか?



水ガラスを注ぐときは細心の注意を払います。



スプーンで硝酸塩を取って水ガラス内に入れていきます。



一日目が終わりました。
んじゃ、かたづけよっか。



明日も朝来てすぐに実験の準備ができるようにきれいにかたづけられました。



簡単に本日の反省会をしました。
お客さんからの質問や意見などをみんなで共有し、よりよい実験に向けてポイントを確認しました。



朝から夕方まで7時間半も実験の説明をしていたのに、帰り道もみんな元気にワイワイにぎわっていました。
元気やなぁ。