より美しいカルマン渦を求めて~その2~

前回に引き続き、今回は雲を作る実験とカルマン渦を作る実験の2つを行いました。

 

雲を作る実験

①1Lのペットボトルに水を入れ、シャカシャカ振り、全体をむらなく濡らす。

②ペットボトルの中の水を捨てる。

③火のついた線香の煙を、②のペットボトルに入れて、キャップを閉める。ペットボトルの中が、少し白っぽくなればOK。

④ペットボトルを手でつぶす→手を離す、を繰り返すと、ペットボトルの中に白いモヤが出現する。これが雲!

 

今回は、1L・500mL・300mLのペットボトルを使用して、どのサイズが最も見やすいか検証してみました。

 

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ペットボトルに水を入れて、

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水を捨てます。ペットボトルの中が全体的に水で濡れていれば、OK!

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火のついた線香の煙をペットボトルに入れていきます。

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全体的に白っぽくなれば、準備完了です。ちょっと煙を入れ過ぎました。

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ペットボトルを思いっきり凹ませて、手をはなすと・・・

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ペットボトル内に白いもやもやが出現しました。雲の出来上がりです!

今回、1L・500mL・350mLで行ってみて、容積の大きい方が雲の発生を見やすかったです。

今後、雲の発生実験を行う場合、大きいペットボトルを使用するのが良いと思います。

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次に、前回行った「カルマン渦」をよりきれいに作るにはどうしたらよいか、検証しました。

今回は、牛乳と無調整豆乳を使って、前回同様の渦ができるか検証しました。

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牛乳を10mLはかり、水400mLを加えて薄い牛乳溶液をつくります。

これを2つ(全体で800mL)作ります。

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2つとも均一になるよう混ぜます。

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大き目のバットに800mLを入れて、準備完了です。

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無調整豆乳も、牛乳同様に薄い豆乳溶液を800mLつくります。

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しっかり混ぜて、こちらも大き目のバットに入れ、準備完了です。

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まずは、無調整豆乳から。

墨汁を一か所に垂らして、ストローで一気に直線を引きます。

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豆乳では、牛乳のときにくらべて、墨汁が下に沈みました。

カルマン渦っぽい模様も出来ていません。

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次に牛乳で行いました。今度は、右側から墨汁を垂らしました。

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牛乳だと、沈んだ墨汁が少なく、渦が何個か出来ました。

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渦になった部分を拡大すると、きれいにグルグル模様になっていました。

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牛乳で何回も線を引いてみました。線を引きすぎて、渦がどこにあるのか、判別がつかなくなりました。

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もう一度、豆乳溶液をつくって実験してみました。

やはり、渦が出来ませんでした。

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渦みたいなモヤモヤは出来ましたが、きちんとした渦は出来ませんでした。

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こちらも、いろいろな線を描いてみて、バットの中は墨汁だらけになりました。

きれいなカルマン渦をつくるには、豆乳ではなく牛乳が良いことがわかりました。