前回に続き、卵の殻を利用したキャンドルを作りました。
殻のみを使うと、卵の中身が余ってしまうので、今回は「卵の凝固性」についても実験をしました。
まずは、卵の殻を用意します。殻を割らないように、卵の両端に小さな穴を開けます。
卵に小さな穴をあける道具(中央のオレンジ色の道具)を使って、穴を開けました。(100均に売っています。)
開けた穴の片方を、つまようじを使って、広げていきます。
穴を大きく広げたら、卵の中身をボウルに移していきます。
新鮮な卵だったからか、中身がなかなか出ませんでした。とても苦戦しました。
黄身と白身をつまようじで混ぜながら、穴から中身を取り出しました。
キャンドルに使うのは殻だけなので、今回は、中身を別の実験に使用しました。
家でやるときは、中身は美味しく食べましょう!
キャンドルの型となる卵の殻が出来ました。
転がらないように、小さなコップや口の狭いビーカーに載せて、安定させます。
大きな穴を開けたほうが上になるように置きます。
この大きな穴から、溶かしたロウを注いていくので、注ぎやすい大きさに広げましょう。
キャンドルの素となる「廃油」です!
前回と同じで、温めた油に、固めるテンプルを加えてしっかり混ぜます。
油を少し冷ましている間に、前回作ったロウソクの出来栄えを確認します。
わぁー、きれいですねー。
きれいにできました。
ここからは2班に分かれて作業をしました。
1班目は、今回も作りたいキャンドルの色のクレヨンを削っていきます。
クレヨン削りも上達してきました。
実験台の反対側では、2班目が卵の中身を使った実験の準備をしています。
まずは、白身・黄身をしっかり混ぜていきます。
6個分もあるので、なかなか混ざりません。
しっかり混ざったら、1つの紙コップに卵液を50mLずつ注いでいきます。
今回は、卵に「蒸留水」「牛乳」「食塩」「砂糖」を加えると、固まり方(凝固性)に違いはあるのかどうかを調べてみました。
1 卵液(50mL) + 蒸留水(50mL)
2 卵液(50mL) + 牛乳(50mL)
3 卵液(50mL) + 食塩(スプーン1杯) + 蒸留水(50mL)
4 卵液(50mL) + 食塩(スプーン2杯) + 蒸留水(50mL) ⇒ 3の食塩が2倍のパターン
5 卵液(50mL) + 砂糖(スプーン1杯) + 蒸留水(50mL)
6 卵液(50mL) + 砂糖(スプーン1杯) + 牛乳(50mL) ⇒ 5の蒸留水が牛乳に変わったパターン
蒸留水も50mLはかって、紙コップに注いでいきます。
材料をすべて注ぎました。
液の色を確認すると、牛乳を入れた液は、白っぽくなっているのがわかります。
(左から2番目・一番右の紙コップ)
また、食塩を入れた液は、オレンジ色が濃くなっているのがわかります。
(左から3番目・4番目の紙コップ)
食塩も牛乳も入れていなくて、蒸留水を入れた液は、色が変わっていません。
(一番左・右から2番目の紙コップ
拡大するとよく分かります。食塩を入れたカップの色は、とても濃いですね。卵に砂糖・牛乳を注いだものは、プリンの加熱前に見えてきますね。
実験準備をしている間に、キャンドルの炎が中央部分だけを溶かしてしまい、炎がロウソクに埋もれてしまいました。ランプみたいできれいですね。
どのキャンドルも、芯の回りが溶けて穴が開いてしまいました。
先ほど調整した卵液を、アルミカップに等量注ぎ、水を張ったフライパンで蒸していきます。
次のように置いて、蓋をして蒸していきます。
上 蒸留水 牛乳
中 砂糖 塩(1倍) 砂糖+牛乳
下 塩(2倍)
表面に、膜が張ってきました。
蒸しあがりです。
卵を加熱するとき、一般的には、
塩・牛乳を加えると、凝固が促進され、
砂糖を加えると、凝固が抑制されるといわれています。
凝固の様子を確認するために、つまようじを指してみたところ、
「1 卵液+蒸留水」と「5 卵液+砂糖+蒸留水」はつまようじが傾いてしまいました。
塩や牛乳を加えると、よりしっかり固まることがわかりました。
アルミカップから取り出して、触ってみたところ、砂糖を加えたほうが、柔らかかったです。
こちらにもつまようじをさしたところ、砂糖を加えた方は、つまようじが少し傾きました。
「卵の凝固性」は、色々なお料理に利用されていて、茶碗蒸しやなめらかプリンもこの原理を利用しているそうです。
部活の時間内に、キャンドルが固まらなかったので、次回、出来上がりをお見せします!!お楽しみに!!