卵の殻でキャンドルを作ろう!

前回に続き、卵の殻を利用したキャンドルを作りました。

 殻のみを使うと、卵の中身が余ってしまうので、今回は「卵の凝固性」についても実験をしました。f:id:ass-science:20210204192811j:plain

まずは、卵の殻を用意します。殻を割らないように、卵の両端に小さな穴を開けます。

卵に小さな穴をあける道具(中央のオレンジ色の道具)を使って、穴を開けました。(100均に売っています。)

開けた穴の片方を、つまようじを使って、広げていきます。
f:id:ass-science:20210204170805j:plain

穴を大きく広げたら、卵の中身をボウルに移していきます。

新鮮な卵だったからか、中身がなかなか出ませんでした。とても苦戦しました。

黄身と白身をつまようじで混ぜながら、穴から中身を取り出しました。

キャンドルに使うのは殻だけなので、今回は、中身を別の実験に使用しました。

家でやるときは、中身は美味しく食べましょう!

f:id:ass-science:20210204170244j:plain

キャンドルの型となる卵の殻が出来ました。

転がらないように、小さなコップや口の狭いビーカーに載せて、安定させます。

f:id:ass-science:20210204172039j:plain

大きな穴を開けたほうが上になるように置きます。

この大きな穴から、溶かしたロウを注いていくので、注ぎやすい大きさに広げましょう。

f:id:ass-science:20210204172102j:plain

キャンドルの素となる「廃油」です!

前回と同じで、温めた油に、固めるテンプルを加えてしっかり混ぜます。

f:id:ass-science:20210204172409j:plain

油を少し冷ましている間に、前回作ったロウソクの出来栄えを確認します。

わぁー、きれいですねー。

f:id:ass-science:20210204171406j:plain

きれいにできました。f:id:ass-science:20210204171438j:plain

ここからは2班に分かれて作業をしました。

1班目は、今回も作りたいキャンドルの色のクレヨンを削っていきます。

クレヨン削りも上達してきました。

実験台の反対側では、2班目が卵の中身を使った実験の準備をしています。

f:id:ass-science:20210204172652j:plain

まずは、白身・黄身をしっかり混ぜていきます。f:id:ass-science:20210204172535j:plain

6個分もあるので、なかなか混ざりません。f:id:ass-science:20210204172709j:plain

しっかり混ざったら、1つの紙コップに卵液を50mLずつ注いでいきます。

今回は、卵に「蒸留水」「牛乳」「食塩」「砂糖」を加えると、固まり方(凝固性)に違いはあるのかどうかを調べてみました。

 

1 卵液(50mL) + 蒸留水(50mL)

2 卵液(50mL) + 牛乳(50mL)

3 卵液(50mL) + 食塩(スプーン1杯) + 蒸留水(50mL)

4 卵液(50mL) + 食塩(スプーン2杯) + 蒸留水(50mL) ⇒ 3の食塩が2倍のパターン

5 卵液(50mL) + 砂糖(スプーン1杯) + 蒸留水(50mL)

6 卵液(50mL) + 砂糖(スプーン1杯) + 牛乳(50mL) ⇒ 5の蒸留水が牛乳に変わったパターン

f:id:ass-science:20210204180109j:plain

 蒸留水も50mLはかって、紙コップに注いでいきます。

f:id:ass-science:20210204180339j:plain

 材料をすべて注ぎました。

液の色を確認すると、牛乳を入れた液は、白っぽくなっているのがわかります。

(左から2番目・一番右の紙コップ)

 

また、食塩を入れた液は、オレンジ色が濃くなっているのがわかります。

(左から3番目・4番目の紙コップ)

 

食塩も牛乳も入れていなくて、蒸留水を入れた液は、色が変わっていません。

(一番左・右から2番目の紙コップ

f:id:ass-science:20210204181855j:plain

拡大するとよく分かります。食塩を入れたカップの色は、とても濃いですね。f:id:ass-science:20210204181906j:plain卵に砂糖・牛乳を注いだものは、プリンの加熱前に見えてきますね。

f:id:ass-science:20210204181913j:plain

実験準備をしている間に、キャンドルの炎が中央部分だけを溶かしてしまい、炎がロウソクに埋もれてしまいました。ランプみたいできれいですね。f:id:ass-science:20210204183346j:plain

どのキャンドルも、芯の回りが溶けて穴が開いてしまいました。f:id:ass-science:20210204183427j:plain

先ほど調整した卵液を、アルミカップに等量注ぎ、水を張ったフライパンで蒸していきます。

次のように置いて、蓋をして蒸していきます。

 

上    蒸留水   牛乳

中  砂糖  塩(1倍)  砂糖+牛乳

下      塩(2倍)

f:id:ass-science:20210204184051j:plain

表面に、膜が張ってきました。

蒸しあがりです。

f:id:ass-science:20210204184059j:plain

卵を加熱するとき、一般的には、

塩・牛乳を加えると、凝固が促進され、

砂糖を加えると、凝固が抑制されるといわれています。

凝固の様子を確認するために、つまようじを指してみたところ、

「1 卵液+蒸留水」と「5 卵液+砂糖+蒸留水」はつまようじが傾いてしまいました。

塩や牛乳を加えると、よりしっかり固まることがわかりました。

f:id:ass-science:20210204184534j:plain

アルミカップから取り出して、触ってみたところ、砂糖を加えたほうが、柔らかかったです。

こちらにもつまようじをさしたところ、砂糖を加えた方は、つまようじが少し傾きました。

f:id:ass-science:20210204185006j:plain

f:id:ass-science:20210204185017j:plain

f:id:ass-science:20210204185023j:plain

 「卵の凝固性」は、色々なお料理に利用されていて、茶碗蒸しやなめらかプリンもこの原理を利用しているそうです。

部活の時間内に、キャンドルが固まらなかったので、次回、出来上がりをお見せします!!お楽しみに!!