ガラス細工で実験しよう!

  • ひさしぶりに高3も来て一緒に実験しました。今回は、最初に「試験管から音を出させる実験」を行い、次にガラス細工で「水飲み鳥製作」、最後に「プリンス・ラパートのしずく実験」を行いました。初めの実験は試験管の底から4cmほど空間を空けてその上にギュウギュウにならない程度にフワッとスチールウールを4cm程度つめます。試験管の外からぬれたティッシュをスチールウールの上方に巻き、試験管の底の方からガスバーナーで熱します。すると、試験管からボーッという音が聞こえてくる・・・ということだったのですが、結局聞こえてきませんでした。スチールウールのつめ方などいろいろ調整してみましたが、残念ながらうまくいきませんでした。また今度、チャレンジしたいと思います。次に、ガラス細工で「水飲み鳥」を作ろうとしましたが、時間がないのでガラス管をヤスリで傷つけて折っていき、切り口をガスバーナーでなめらかにする作業だけ行いました。続きはまた次回ということにしました。最後に、ガラス棒をガスバーナーで熱して溶かしたものをビーカー内の水に落として、強化ガラスを作りました。このガラスはしずく型をしていて、すごく硬いです。このガラスは「オランダの涙」とか「プリンス・ラパートのしずく」と呼ばれています。このガラスのおもしろいのは、硬いけども、しずくの端の細いところをペンチなどで折ってやると、その部分だけではなくしずく全体がパーンという音を立てて一気にはじけて粉々になるところです。実際にやってみたところ、2回ビーカーの中でひび割れてしまったのですが、3回目に成功し、水から取りだして透明なポリ袋の中に入れて、ペンチで端を折ってやると一瞬で全体がはじけて粉々になりました。粉々になったガラスの破片はとがっていないので手にあたってもケガはしません。でも、袋の中で実験しないと、破片が飛び散ってえらいことになります。最後の最後に成功してみんなで喜びました。



試験管にいい感じの詰め具合でスチルウールを詰めて下さい。



スチールウールと試験管バサミを多めに用意して何度も試せるようにしました。



ガスバーナーを扱うのはひさしぶりだったので、火をつける手順と注意点を1つずつ確認しました。



初めての実験だったので、どうなるのか、という不安感とワクワク感を持ちつつ反応を待ちました。



水槽のろ過装置のスイッチを切って、耳を澄ませて試験管から鳴るはずの音を聞こうとしましたが、残念ながら、結局誰も成功せず、音は全く聞こえませんでした。
手のだるさだけが残りました。



カセットボンベのガスバーナーでガラス棒を高温で熱しています。



溶けたガラスが水の中に落ちていくところです。
水中で一気に冷やされて強化ガラスができました。



これが「プリンス・ラパートのしずく」です!
このあと、ペンチで先っちょを折ってやったら一気に全体がはじけました。