おいしい水はどれでしょう?

  • 今回は、サイエンスフェスタで行う予定の実験をしました。実験材料にタマキビガイという貝を使います。普段、海水に浸からないところに生息している貝を蒸留水や塩水など各種水溶液にひたします。そこで貝がふたを開ける貝、開けない貝を調べます。海水につけると嫌がって外に逃げだそうとします。では、他の水溶液ではどうでしょうか?実験の前に食塩水と塩化カリウム水溶液と塩化マグネシウム水溶液をそれぞれ海水と濃度が等しくなるように作りました。濃度を計算して電子天秤で慎重に量り取りました。各種水溶液をビーカーに移し、そこにタマキビガイを5匹ずつ入れ、反応して足が出てきたものの数を記録していきました。結果は、水道水や食塩水だけのものではまったく反応せず、逆にフタがさらに奥に引っ込んでしまいました。食塩水26mlに塩化マグネシウム4mlを混ぜたものは半分以上足を出して反応しました。本番ではそれをどうやって子どもたちに興味を持って理解してもらうか、が問題ですが、今からじっくり考えていこうと思います。



タマキビガイです。
乾燥に強いのでこのまま数か月間もつそうです。



水溶液のモル濃度から薬品の質量を計算しています。



薬品の原子量を周期表で確認しました。



蒸留水をメスシリンダーではかり取ります。



貝を水道水中に入れたら出て来ずに、逆にフタが奥に引っ込んでしまいました。



食塩+塩化マグネシウム水溶液中では、貝はフタを開けて出て来ようとしていました。