今年もサイエンスフェスタに出展しました!部員のほとんどが初めてのサイエンスフェスタだったのですが、卒業生もたくさん来てくれて、協力して楽しく実験できました!内容は「布に透かし模様を入れよう!」です。布を作っている糸には薬品に強いものと弱いものがあります。薬品に強い糸と弱い糸が半々で作られた布を用意し、そこに特別な薬品で絵をかくと、絵の部分にあった薬品に弱い糸がなくなって強い糸だけが残ります。その部分がうすくスケスケになります。濃硫酸による脱水反応を利用して、自分だけのオリジナルの透かし模様を作ってもらう、という実験です。1日中お客さんが絶え間なく来られて忙しかったですが、来ていただいた方はみなさん興味を持って楽しく実験に取り組んでいただけた、と思います!OB・OGのみなさん、ブースに来ていただいたみなさん、ありがとうございました!
「布に透かし模様を入れよう!」やりかた
① ポリエステルと綿の混紡布にナイロンの筆を使って、希硫酸で布に絵を描きます。
② 布を古新聞の上に置き、アイロンをかけます。すると、アイロンの熱で希硫酸が濃硫
酸に変化します。そして、描いた絵の部分が脱水されて薄茶色に変色します。
③ アイロンにかけた布を水でもむように洗うと、脱水されやすい綿がボロボロと取れ
ていきます。ここで、残った硫酸もしっかりと洗い流します。※このときに重曹で中和しておきます。
④ 脱水されにくいポリエステルだけが残って、布に透かし模様ができます。
⑤ ピンセットで布を染め液につけて綿だけを染めます。
⑥ アイロンをかけて乾かすと、できあがりです。
会場の大谷高校に到着しました!
我々の実験場所は1階の教室です。
1つの教室に3団体が入って実験を行います。
卒業生たちも早目に来てくれて、一緒に実験準備を行いました!
今回は実験で希硫酸を用いるので、取り扱いに注意しながら慎重に準備を行いました。
現役生と卒業生とで打ち合わせしながら、準備を進めました!
10時になり、サイエンスフェスタがスタートしました!
ポスターを見てもらいながら、説明を行いました。
アイロンを使うときはやけどをしないように細心の注意を払いました!
布を染色するのに時間がかかるため、その間に小道具を使いながら、透かし模様ができるしくみについて説明をしました。
お客さんの年齢層に合わせて、わかりやすく、説明内容を工夫してみました
綿とポリエチレンのちがいを説明する際には、実際の綿花を見てもらいました。
アイロンで乾かして、最後の仕上げです!
染色した布をすすいでいます。
お客さんがどんどん増えてきました!
実験は希硫酸で混紡布に絵や字をかいてもらうところから始まります。
その際、必ず安全眼鏡を装着してもらいます。
ローテーションで説明担当を変わっていきました。
布の染色の作業では、染色液が服につかないように気をつけました。
布にかくデザインを何にしようか、困った場合は、見本を見てかいてもらいました。
非日常的な作業が多いので、みなさん、とても興味を持って取り組んでいただけました。
前で説明する者と裏方で作業する者とでお互い協力しながら、スムーズに実験できました!
染色した布を水ですすいで、ポリ手袋をつけて手で布をギューッと絞ってもらいます。
染色した布をすすいでやると、透かし模様が現れます!
布をもみ洗いして、濃硫酸を重曹水で中和しながら洗い流します。
1日目が終わりました!
卒業生たちからもらった差し入れをみんなで分けました。
ありがとうございました!
帰る前に、今日の反省会を簡単に行いました。
この反省を活かして、明日またがんばりましょう!
あべのハルカスに向かって歩いて帰りました。
おつかれさまでした!
明日もよろしくね!